大衆演劇の劇団とは?|座長・花形などの肩書きと旅回りの暮らし
大衆演劇において必要不可欠なのが演劇を上演する劇団の存在です。
世間でイメージされる一般的な劇団と違い、大衆演劇の劇団は役者の家族で構成されることが多く、常に全国を旅して回るなどの特徴が見られます。
今回は、そんな大衆演劇の劇団について解説します。

- 大衆演劇の劇団とは?
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「座長を中心に家族や弟子で構成され、1か月ごとに全国の劇場・センターを巡業する一座です
現在全国には100以上の劇団が活動しており、各地で公演をしながら旅をしています
1.大衆演劇の劇団は家族で構成される場合が多い
大衆演劇の劇団には、親子や兄弟など、家族を中心に構成されている劇団が多いという特徴があります。
もちろん、すべての劇団が家族だけで構成されているわけではありませんし、家族に加えて劇団に入ってくる役者が参加している劇団も多いです。
また、親から子へ、さらにその子へと芸を受け継いでいく劇団も多く、長い歴史を持つ劇団では、何代にもわたって舞台を続けているという場合もあります。
現在活動している劇団の中にも、初代から代々座長を襲名してきた劇団があります。そのため大衆演劇では、単に劇団員としての名前をもつのではなく、「○代目」というように親や過去の劇団員から名前を襲名し、引き継いでいく役者も少なくありません。
大衆演劇の文化や技術と共に親や先代から名前を受け継ぎ、さらに次の世代へつないでいくことも、大衆演劇の特徴の一つです。
大衆演劇について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック!
大衆演劇とは?|10の基礎知識でわかる初心者ガイド
2.大衆演劇の劇団は全国各地を旅して公演をしている
一般的な演劇では、作品ごとに出演者が集まって公演を行うことも多いですが、
大衆演劇では一つの劇団がまとまって全国各地を移動しながら公演するスタイルが多く見られます。
多くの場合、一つの公演先に約1か月滞在し、その期間が終わると次の公演先へ移動します。
そのため、劇団員にとっては、舞台そのものだけでなく、移動しながら生活することも仕事の一部になります。
子役の子は月ごとの転校が多く、公園先に応じて劇場のある地域の学校で授業を受けています。
劇団によっては、毎年1回は決まった劇場に帰ってきて上演することもあれば、普段はなかなか行くことのできない地域を訪れることもあります。
お客様にとっても、同じ劇団でも「今月は近所の劇場で観る」「旅行先で観る」など、さまざまな楽しみ方ができるのです。
全国を旅する劇団が現在どこで公演をしているのか、自分の近所の劇場にどの劇団が入っているのかをみたい方は公演地情報からチェック!
3.劇団の役者とその役割
大衆演劇の劇団には、年齢や経験の異なるさまざまな役者が所属しています。
子どもの頃から舞台に立つ役者もいれば、経験を積んで中心的な役割を担うようになる役者もいます。
劇団によって人数や構成は異なりますが、劇団員紹介を見ると、座長、副座長、花形など、さまざまな肩書きが確認できます。
では、それぞれどのような意味を持つのでしょうか。
表でまとめると以下の通りです。
| 総座長 | 劇団をまとめるトップ・リーダー的存在 |
| 座長 | 劇団の中心を担う顔役。総座長がおらず座長がトップの劇団も多い |
| 副座長 | 座長と並び、支えてくれるサブリーダー |
| 若座長 | 次世代の劇団を担う若手の座長格 |
| 花形 | 劇団のスター的存在で未来が期待される若手〜中堅の役者 |
| 子役 | 子どもの役者。赤ちゃんの時から舞台に立つことも |
| 後見 | 長年の経験を生かして劇団や若手を支えるベテラン |
| 太夫元 | 劇団の興行・運営などを担う立場として使われる |
4.劇団を知ると、大衆演劇がもっと面白く
大衆演劇の劇団は、単に芝居を上演するための集団ではありません。
家族から受け継がれてきた芸や名前、劇団の歴史を大切にしながら、全国各地を巡って舞台を届けています。
そして、その劇団の中には、座長を中心に、さまざまな役割を持つ役者がいます。
劇場に足を運んだときは、ぜひ出演者の名前や肩書きにも注目してみてください。
「この人が座長なんだ」「この役者さんは花形なんだ」と知ってから舞台を観ると、
役者同士の関係や劇団のこれからにも興味が湧いてくるかもしれません。
一つの劇団をきっかけにお気に入りの役者を見つけ、別の劇場まで足を運ぶ。
そんなふうに、少しずつ大衆演劇の世界を知っていくのも楽しみ方の一つです。
実際に、劇団の生活やその実態を見てみたい方は、日本文化大衆演劇協会公式YouTubeチャンネルにて、さまざまな劇団の密着映像を配信しているので、ぜひ一度観てみてください。