初めての大衆演劇|当日までの流れと楽しみ方ガイド

観劇に備える

大衆演劇に行ってみたいけれど、初めてだと少し緊張する…という方へ。この記事では、行き先の決め方から当日の過ごし方、観劇後の楽しみ方まで、順を追ってご案内します。

初めての大衆演劇、何から始める?

思い立ったその日が観劇日和。日替わり公演なので、ほぼ毎日どこかで上演しています。
予約なしで当日ふらっと行けます。

ステップ1. 行き先と日程を決める

どこへ行く?

大衆演劇の常打ちの公演地は、全国で約90か所。この劇団が気になる!というお目当てがある場合はもちろん、その劇団が公演中のところへ。行き先を迷っている場合は、「都道府県名+大衆演劇」などで検索し、立地的に行きやすい所を選んでいただくのが良いと思います。もし東京都内であれば、ぜひ浅草木馬館(台東区)、または篠原演芸場(北区)へ。

近くの公演地を探す

いつ観る?

大衆演劇の公演内容は日替わりです。月に2~3日の休演日を除き、毎日公演しているので、ご都合のつく日に、気軽に足を運んでみてください。
演目やイベントを見て決めたい場合は、今月の2週間先ぐらいまでの演目が、劇場のSNSで告知されています。通常公演の観劇料金は、ほとんどの劇場で2000円代です。

いっぽう、劇団員の誕生日公演や座長襲名公演など、特別公演の日程は、あらかじめ月末分まで告知されています。特別公演の日は、料金が3000~4000円にUPすることもあり、大掛かりな演目を上演したり、着物や小道具が客席から舞台上にプレゼントされたりするので、さらに華やかな光景が観られます。初めての大衆演劇は、ひとまず通常公演に行ってみるのも良いですし、あえて豪華な特別公演に行ってみるのも、忘れられない体験になります。

席予約

気分次第で当日ふらっと行けるのが、大衆演劇の良いところ。とはいえ初めての観劇の際は、席予約をしておいたほうが、より安心して臨めます(特に、特別公演の日は混みます)。予約料金は劇場によりますが、観劇料にプラスで1席あたり300~500円。ほとんどの劇場では電話予約を受け付けています。一部劇場ではWEB予約も可能です。

料金・座席予約の詳細はこちら

余裕があれば情報収集

公演している劇団のプロフィールをチェック。大衆演劇の舞台は、役者の個性と魅力で成り立っているので、劇団員の顔と名前が一致していると、解像度が格段に上がります。初めから全員覚えようとすると大変なので、ひとまず座長だけでも。

ステップ2. 来場後の流れ

いよいよ劇場に到着。早めに到着したら、開演時刻まで、劇場の雰囲気を楽しんでお過ごしください。ご参考までに、来場後の行動をリストアップしました。

劇場に着いたら

  • 受付で入場料・席予約料を支払う。

  • 予約した席へ座る。席予約無しの場合は、紙が貼られていない自由席の中で座る。

  • 開演前にお手洗いに行く。(休憩時間は、特に女性トイレは混雑します)

  • 売店をチェック。(基本的に客席で飲食OKです。舞台が長丁場なので軽食・お菓子・飲み物など)

  • 場内のチラシや飾られているタペストリーで、出演者の名前と顔を確認。(タペストリーにも、各演者の個性が出ています。役者仲間やお客様からの贈り物が多いです)

ステップ3. 観劇を楽しむ

開演したら

大衆演劇の舞台は2時間半~3時間。下記のように進行していきます。

  • 第一部・顔見せミニショー(20~30分)

    ※省略され、芝居から始まることも

  • 休憩(10~15分)

  • 第二部・芝居(1時間~1時間30分)

  • 口上挨拶・物販コーナー(10~20分)

    ※座長からお客様への挨拶。座員とのトークもあり、劇団員の人となりが分かるコーナーです。

  • 休憩(10~15分)

  • 第三部・舞踊ショー(1時間~1時間15分)

お疲れ様でした!

観劇中の慣習

大衆演劇は、一般にイメージされる演劇と比べると、客席の空気が一緒に舞台を作っていく要素が強いかもしれません。芝居での各演者の初登場、場面転換、決め台詞のタイミングでは、演者・芝居への愛を込めて盛大な拍手が起こります。また、芝居の決め所で、客席から「座長っ!」など声を掛ける文化があります(通称ハンチョウ)。舞踊ショーでは、手拍子、合いの手、格好良い曲では歓声が上がります。

盛り上がっている客席を見ると、演者のほうも、さらにテンションが上がっていきます。 初めてのときはわからないことがあっても、周りのお客様の様子を見ると、だいたいわかります。また、静かに観たい人は、無理に声出しをする必要はありません。「こうしなきゃいけない」ルールの少ない、自由で寛容な世界です。リラックスして一緒に楽しみましょう。

観劇マナーを確認したい方はこちら

終演後

「送り出し」といって、演者が出口でお客様一人一人をお見送りします。舞台を観て素敵だなと思った演者がいれば、遠慮なく、その人の送り出しの列に並んで、感想を伝えてみてください。初めての方が楽しんでくれた笑顔は、演者の励みになること間違いなしです。

※送り出しに行かなくてもマナー違反ではないので、急いでいる方はそのまま退場することもできます。

初観劇を終えて

大衆演劇、面白かった!と思ったら、ぜひ関連SNSを検索・フォローしてみてください。各劇団が、劇団公式や役者個人のアカウントで積極的に発信しています。また、各劇場もSNS発信に力を入れています。

もっと大衆演劇のことを知りたくなったら

同じ月のうちに同じ劇団をリピートして観に行くと、また別の演目が観られるので、よりハマります。あるいは、ほかの劇団も観てみたいと思ったら、次の観劇候補はたくさん。まずは動画でチェックを。

日本文化大衆演劇協会のYoutube

各劇団の舞台と楽屋の様子を追った「舞台裏密着」シリーズや、若手インタビュー動画「なぜ大衆演劇の世界へ?」など見応えあるコンテンツ。じっくり大衆演劇の世界を味わっていただけます。

Youtubeを見る

日本文化大衆演劇協会のTikTok

10~30秒の変身メイクアップ動画に、人気若手役者が続々登場しています!

TikTokを見る

準備はOK ! まずは公演日程を確認しよう

この記事を書いた人

川野 お萩

著者

川野 お萩

ライター。大衆演劇の役者・裏方・劇場主など、様々な立場の人を取材。大衆演劇専門誌「かんげき」記者。日本文化大衆演劇協会 脚本研究者。また、新作芝居の脚本を執筆。

篠原 正浩

監修者

篠原 正浩

有限会社篠原演劇企画 代表取締役社長。
1999年に入社し、2021年に3代目として代表取締役に就任するまで浅草木馬館及び篠原演芸場の支配人として劇場運営に従事。
現在は2022年に設立した一般社団法人日本文化大衆演劇協会の代表理事として、大衆演劇による文化継承、地域振興及び海外発信にも取り組む。

お問い合わせ

  • 劇団派遣・イベント出演
    について

    1ヶ月公演から1日イベントまで対応。
    ご予算に応じた劇団派遣・出演が可能です。
    まずはお気軽にご相談ください。

  • 劇場貸切・団体予約
    について

    劇場の貸切利用や団体予約を承っております。
    ご利用人数や内容に応じて対応いたします。
    まずはお気軽にお問い合わせください。